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世間体、年相応、分をわきまえろ、空気を読め…毒親イデオロギーの家父長制粉砕!

立里荒神の雲海撮影、遂に成功!

2025年9月7日(日)に奈良県野迫川(のせがわ)村の立里荒神社(たてりこうじんしゃ)で雲海の写真を撮って来ました。立里荒神社に来たのはこれで二度目です。最初の今年7月26日(土)に来た時は日程上、雲海撮影を諦めざるを得なかったので、今回はそれを実現すべく万全の態勢で臨みました。

立里荒神社に行くバスが高野山駅前から出ていますが1日1便しかありません。高野山駅前9:40発、立里荒神前10:46着と、立里荒神前11:57発、高野山駅前着13:06着の1往復のみです。それも土・日曜日のみの運行で、事前に予約しなければなりません。

これでは雲海の出る日の出に現地にたどり着く事は到底無理です。だから前日から神社手前の参籠所(参拝客専用の宿泊施設)に泊まり込み、万全を期しました。

参籠所の宿泊料は一泊二食付きで1人10,500円。こちらも事前に予約が必要です。食事は参籠所と同じ建物の中にある食堂でいただきます。食事は全て精進料理のみです。

朝夕の食事以外に昼食もこの食堂でいただく事になります。昼食の看板メニューはカレーうどんと善哉です。宿舎は個室で布団の上げ下ろしはセルフサービスです。室内にはテレビもあります。

但し、携帯電波は圏外で、ネットにアクセスする事は出来ません。宿舎に用意されているアメニティグッズも歯磨き・歯ブラシだけなので、入浴・洗顔用のタオルも自分専用の物を持参しなければなりません。もし参籠所に泊まるなら、暇つぶしに読める文庫本を持参する事を勧めます。

撮影前日に祈祷をして貰いました。祈祷は神社の祈祷殿で行われます。申込用紙に書かれた祈祷内容の選択肢から、1人1個だけ願い事を選ぶ事が出来ます。

申込用紙には家内安全、商売繁盛、入試合格、厄除祈願など15個の願い事が書かれていました。私はその中で心願成就を選びました。心願成就ならどんな願い事でも通用します。祈祷料は願い事1個に付き千円ないし二千円です。

立里荒神社の祭神は火産霊神(ほむすびのかみ)と誉田別命(ほんだわけのみこと)の2神です。前者はカマドの神様で、後者は戦(いくさ)の神様です。高野山を開いた空海弘法大師)も、仏・法・僧の象徴である三宝を此処で17日間かけて一心に拝んだ結果、ようやく高野山を開く事が出来ました。

この祭神の前では、日本の神話に登場する天照皇大神(あまてらすおおみかみ)や素盞雄命(すさのおのみこと)も流石に肩身が狭いです。本殿に祀られているのは、あくまでも前述の2神だけです。後の神様は全て横の五社神社という末社に祀られています。

雲海が見れるかどうかは天候次第です。前日に雨が降り、当日早朝に冷え込む日に雲海が良く撮れます。私が撮影に行った時もそんな気象条件でしたので、生まれて初めて雲海を観る事が出来ました。雲海出現NAVIのサイトで出現確率を事前に確認しておく事を強くお勧めします。

雲海は早朝に荒神岳山頂(標高1,260メートル)にある立里荒神社の社殿から撮りました。大台ヶ原方面から上る太陽の光に照らされた雲海が、高野山方面の盆地を覆っていました。初めて観る雲海に感激!

その時の山頂の気温は何と18℃。涼しいのを通り越して少し肌寒いくらいでした。それでも最高気温が毎日35℃以上にもなる下界と比べたらまるで天国です。

雲海を撮影した後は、参籠所で朝食をいただき、祈祷殿で行われた朝会に参加させてもらいました。そこでは3名の神主さんが祝詞を上げておられました。

参籠所で食べた食事は、6日(土)昼がカレーうどん定食、夜が精進料理の寄せ鍋、7日(日)朝が味噌汁と納豆、漬物など、昼が卵とじうどん定食でした。(上記写真。左から右の順でいただきました)

どの精進料理も美味しくいただきました。精進料理の種類の多さ、調理法の多様さに驚かされました。その精緻な出来栄えにも驚かされました。

しかし同時に、どの精進料理にも、生野菜がほとんどない事に気付きました。どの料理も保存が効く根菜類(人参、大根、蓮根など)と炭水化物が中心です。

多分、交通不便で、農耕に適した平地も少ない山の中では、生野菜(ほうれん草などの緑黄色野菜)はなかなか手に入らないのでしょう。

でも、川魚や猪の肉も食べる事が出来る一般庶民とは違い、僧侶は精進料理しか食べる事が出来ません。そんな食事ばかり何十年と続けていたら、しまいにはタンパク質・ビタミン不足による脚気で早死にしてしまいます。

1970年には1,405人だった野迫川村の人口も、2020年にはわずか357人を数えるのみ。離島を除けば、日本一人口の少ない村になってしまいました。

村役場のある中心集落ですら、交差点の周囲に何軒かの家が建っているのみ。村にはスーパーもコンビニもありません。これでは生野菜も簡単には手に入らないでしょう。(参籠所の食堂従業員に生野菜の栽培まで求めるのは酷です)

野迫川村には撮影スポットや文化遺産が数多くあるのに、交通が不便な為に村内の移動も簡単には出来ない。人口が少ないので民間バスを走らせる事も出来ない。これでは過疎化がますます進む一方です。

イカーを運転出来る人はまだ良いです。高野山のスーパーに買い物に行けるから。でも、マイカーを運転出来ない高齢者や子どもは一体どうなるのか?自宅にずっと引きこもっていなければならないのか?

住民が安心して暮らせ、農林業や観光だけで充分食べていける。好きな場所にも自由に移動出来る。そんな村に是非なってほしいと思います。