アフガン・イラク・北朝鮮と日本

世間体、年相応、分をわきまえろ、空気を読め…毒親イデオロギーの家父長制粉砕!

搾取されたがる人たち

 以前、ある所で、こんな人を見かけました。TV国会中継か何かで、野党議員が青年の就職難・結婚難の問題で政府を追及しているシーンを前にして、やにわに「××党は何言っとんじゃあ、こんな奴らは中国・北朝鮮へでも行ってしまえ」という事を言った人を。

 後でその人に話をよくよく聞いて見ると、その人は、休みの日にまた別のフルタイムの仕事を掛け持ちしているダブルワーカーでした。ダブルワークの理由は、二人の子どもの教育費を稼ぎ出す為です。それで「自分はこうやって結婚も仕事もしているのだ、人間その気になれば何でも出来るのだ、文句いう奴は世間に甘えている」という結論になるのでしょう、この人の場合は。

 しかしそんな生活は、はっきり言って「人間の暮らし」ではありません。ただただ生存の為、食いつなぐ為だけに、365日休み無しの働き尽くめで生きて行かなければならないと言うのは、それはもう「動物の暮らし」と同じです。

 そういう風に、何でも「自己責任」で受け入れて「個人が受忍すべき試練」と思うのは、それは当人の勝手ですが、誰もがそんな暮らしが出来る訳ではないし、それで以って「怠け者」だとか「甘え」だとか言われる筋合いもありません。少なくとも私はそんな「奴隷労働」など真っ平ゴメンです。そういう価値観を人にまで押付けられたら堪ったものではありません。

 「最低限度の健康で文化的な生活を送る権利」は、単に日本国憲法25条に書かれているだけに止まらず、どんな国の人であれ人間ならば誰もが持っている当然の権利であると、私は考えます。